フランスの実態

フランスは超学歴社会?日本の比ではない! 筋金入りの学歴社会とは 後半




こんにちは、ペロンです。

 

学歴社会前半でも書きましたが、フランスは超学歴社会です…

日本にもエリート大学が存在しますが、フランスにはグランゼコールというエリート校が存在します。

フランスでは、就職において…

グランゼコール出身か?

どこのグランゼコール出身か?

というポイントは、給料にも仕事内容にも影響します。

詳しくは前半の記事をご覧ください。

 

しかもフランスは先進国の中でも失業率が約10%と高く、学歴は就職において超重要なのです。

日本の失業率が約3%なので、いかにフランスの失業率が高いかよくわかりますね…

フランスでの就職は熾烈な戦いなのです。

こちらの記事で、フランスで就職難のフランスで就職する方法についてまとめてあります。

 

私は幸い就職できましたが…

フランスの学歴を持っていないせいで、本当に悔しい思いをたくさんしました。

 

そんな超学歴社会で実際就職し、苦労したことをまとめました。




日本の大学修了(学士)は、フランスで認識されない

前半の記事でも書きましたが、フランスには3種類の学位があります。

リサンス Licence- 学士のこと、3年間就学する。

通称BAC+3と呼ばれる。

マスター Master- 修士のこと、2年間就学する。

通称BAC+5と呼ばれる。

ドクトラ Doctorat- 博士のこと、3年間就学する。

通称BAC+8と呼ばれる。

上記のように、学歴はBAC+~と表現されます。

 

日本の4年生大学を卒業して学士を習得した場合、BAC+4と表現されます。

でも修士を持っているわけではないので、BAC+5には満たない。

通常、フランスではBAC+3の扱いを受けます。

 

会社によっては日本の4年生大学卒をBAC+5として扱ってくれるところもありますが…

それは、雇用契約をする際の交渉次第なのです。

BAC+4をどのように雇うか、明確な基準がないために、会社によって判断が異なるというグレーゾーンなのです。




学士と修士の扱いが全く異なる

「修学年数が違うけど、学士として認識されるならいいのでは?」と思いますよね?

私も全く同じことを思っていました。

 

でも、フランスの場合、学士(BAC+3)と修士(BAC+5)は、大きく区別されます。

就職の際、給料もやらされる仕事も全く異なります。

学士(BAC+3)の場合、テクニシャンと呼ばれ、割と簡単な事務作業をさせられます。

修士(BAC+5)の場合、カドルと呼ばれ、将来の幹部候補としてマネジメントの仕事をさせられます。

 

日本の文化で表現すると、総合職と一般職の違いといった感じです。

日本で大学卒業した学生は、総合職として雇われますよね?

でもフランスで学士(BAC+3)の場合は総合職になれません。

学士(BAC+3)の人は、ずっと一般職といった感じです。

 

また、日本の企業の場合、新卒入社のとき学歴によって給料の差がありますよね。

仕事内容も入社してしまえば、あまり違いはなく、お給料は入社後の仕事の出来高次第で変動しますよね。

 

でもフランスの場合、そういうわけには行きません。

お給料も学士(BAC+3)と修士(BAC+5)では、大きく区別されます。

つまり、入社した時点の学歴で給料と仕事内容が決まってしまいます。

 

このように、学歴は社会人生活を大きく左右するものなのです。




ペロンが経験した苦労

私は今フランスの企業で勤務していますが、就職は本当に大変でした。

 

そもそも私、フランスの学校を卒業したわけではないので、フランスの学歴がありません。

つまり、フランスで言うと学士(BAC+3)しかないのです。

日本では企業で総合職としてバリバリ働いていましたが…

学歴が足りないが故に、フランスでは総合職で働けません。

 

しかも、学士(BAC+3)しかないと求人の幅もグッと狭まります。

失業率約10%ですからね…

 

やっと面接にたどりつけても…

A社
A社
学士(BAC+3)?じゃあこのポストは応募できないから
B社
B社
日本で大手企業で働いてた? で、フランスでの学歴は?
 C社
C社
日本での経歴は素晴らしい、雇うけど学士(BAC+3)のレベルの給料ね!

と何度も言われました。

 

職歴があろうと何だろうと関係ありません。

まず学歴が重要なのです。

フランス語は上手く出来ないし、この学歴社会っぷりのせいで悔しい思いをしました。

 

ペロンは30社応募して、面接に行けたのは2社のみ。

そのうち1社から内定をもらいました。

 

ちなみに、ペロンが新卒として日本で就職活動をしていたとき…

50社応募して、面接に行けたのは15社、内定は4社からもらいました。

フランスでの就職は、なかなか厳しいのです…

 

また、フランスでの就職活動は、全て自分で交渉しないといけません。

・お給料

・待遇

・休暇

これらの条件を自分で会社と交渉して決めないといけません。

こういう交渉ごとになれていなかったペロン。

しかも何がフランスのスタンダードかもよくわからない状態でした。

今考えるともっといい待遇の契約がもらえたのでは…と思います。

本当に疲れますね…

 

こちらの本では、フランスのグランゼコールと指導者について、説明されています。

「グランゼコール出身か否か」

「学歴は学士(BAC+3)か修士(BAC+5)」

というポイントは、大きく社会人生活の将来を左右します。




筋金入りの学歴社会、どんな様子かおわかりいただけましたか?

 

ここまで筋金入りの学歴社会だと、そりゃあ教育に熱が入りますよね。

出生街道に乗っかるためには、家族総出で協力が必要なのかもしれませんね…

やれやれです。

 

 

ペロン
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