フランスの実態

フランスは子育てしやすい国? 子育てに関する良い点、問題点まとめ




こんにちは、ペロンです。

フランスはよく「子育てがしやすい国」と言われることが多いです。

実際、フランスは出生率を向上させて、少子化から脱却した国だと言われています。

世界の合計特殊出生率ランキングによると、2016年のフランスの出生率は115位1.960、一方日本の出生率は171位、1.440です。

少子高齢化に悩まされている日本ですが…比べてみると、やはりフランスはすごいですよね!

 

出生率を上げ、少子化から脱却したフランスですが、子供が増えた理由として社会の体制が大きく変わったことが挙げられます。

とにかく、子供を生めば生むほど特をする、給付金制度や減税処置などの制度が整備されているのです。

それ以外にもフランスで子育てがしやすい、と良い点がいくつかあります。

 

また逆に問題点もあり…

もてはやされるフランス流の子育て、社会システムですが、「完璧ではないんだ」と思うことも多いです。

やはりどんなことにも良い点、悪い点があるのですね。

 

具体的に、どんなポイントが子育てしやすいのでしょうか?

問題点とは、どんなことなのでしょうか?

まとめてみました。




フランスの子育ての良い点

減税処置

フランスでは、子供の人数が多ければ多いほど、減税処置される対象になります。

所得によって、所得税の金額が異なるので何とも言えませんが…

分かりやすくイメージするために、ここで例を見てみましょう。

 

<所得税>

子供の数が多い程、所得税が減税される。 大人を1、子供2人目までは0.5、3人目以降は1として世帯の人数を算出

例えば…家族内で1人のみの収入、年間所得が630万円の場合の税金
•2人の場合 31万9620円
•3人の場合 16万5620円

この例では子供が3人になることで15万4000円減税となる。

(参照URL:<フランスの少子化対策>子供3人で15万4000円の減税も!産む気にさせる支援策

こんなに所得税金額が異なるのですね…!

ペロン
ペロン
すごい…!

 

子供が増えるだけ得する、給付金の仕組み

フランスには、子供が増える分だけ得をする、給付金の仕組みがあります。

給付金の種類は物凄く多いのですが、ここでは一部を例に挙げます。

 

出生手当て
子供が生まれたら、全員一律でもらえる給付金。
941.76€(約12万円)がもらえます。

家族手当
20歳未満の2人以上の子供を持つ家庭が対象になる給付金。
(子供が一人だけの場合、もらえません!)
この手当てもまた、収入によって給付額が異なるので、例を見てみると…。

(例)世帯年収が68217 € (約887万円以下)の場合

子供2人:131,16 €(約17050円)
子供3人:299,20 €(約39000円)
子供4人:467,25 €(約61000円)

こんな感じで、子供が増えるとどんどん給付金額が上がります。

14歳以上だとまた金額が追加されたり、子供の年齢によって給付金額が変わります。

 

その他、新学年手当、職業自由選択手当てなど…

所得によってもらえる額の増減はありますが、ものすごい様々な手当てがあります。

 

しかし、1人だけだと得にそこまで恩恵がありません。

2人目で少し、恩恵が増えます。

そして3人目で一気にその恩恵が増えるのです。

 

前述の所得税もそうですが、子供を生めば生むだけ金銭的な恩恵を受けられる仕組みになっています。

子育てには本っ当にお金がかかるので、これは嬉しいですよね…!

 

子供に優しい、理解がある人が多い

フランスで会社員をやっていますが、本当に多くの女性がよく産休や育休で長期休暇を取っています。

だいたい半年で戻ってくる人が多いですが、最長3年休暇が取れるそうです。

そんな長期休みを取ったとしても、誰も文句は言いませんし、皆気軽にお休みを取っているなぁという印象があります。

妊娠した人が「私がいない間、仕事はどうすれば…」と心配する様子もないし、そういう人材配置は上司の仕事なので全く気にしていないですね。

 

また、子供が生まれた後、子供の発熱や事情によって在宅勤務をする人もいます。

子供が理由で時短勤務をする人もいるし、出社時間や帰社時間をずらす人もいます。

でもだからといって、何か言われるわけではありません。

子供がいる家庭に対して、かなり寛容だなぁと思います。

 




フランスの子育ての問題点

出生率が下がりつつある

こんなに社会保障が充実しているフランスですが、なんと近年出生率が下がりつつあります。
実はフランス、1998年頃から一時ものすごく出生率が上がり、2.03という数値を誇っていたのです。
それが一転…こんなに手厚い社会保障があるにも関わらず、現在も出生率は下がり続けています。

 

フランスは平均年収も低く、しかも失業率も日本の3倍以上。

景気が良い社会とは言えない社会で、子供を生むことを躊躇している家庭が多いのですね。

現在フランスでは、Gilet Jane(黄色ベスト)のデモ活動も頻発していますが、生活苦に悩む家庭が多いのです。

フランスがどれだけ貧しい国になりつつあるか…詳しくはこちらの記事をどうぞ。

 

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本当は子供ともっと居たいという人も

「フランスは出生率が高いのに、共働きも両立できている素晴らしい社会!」ともてはやされる事が多いなぁと思います。

実際、子供を生んでもすぐに職場復帰する人が多いし、共働きが出来る社会システムが構築されていると思います。

しかし、「共働きしたいから働く」と言うより、「働かざるを得ない」から職場復帰する人もいます。

「せっかく赤ちゃんと一緒に居れる期間、仕事なんかしないで一緒に居たい」という保護者も多いです。

 

フランスでは、共働きがかなり一般的で、働いていない事に対してかなり厳しいことを言ってきたり、冷たい視線を浴びせる人もいます。

働いていない=納税していない=社会に貢献していない、という発想の人が多いです。

喜んで共働きしている、というより、「働け」という社会圧力が強い、と言った感じ。

実際私の友達も、「仕事したくないけど職場復帰しなきゃ…」とため息をついていました。

 

仕事をしているほうが、赤ちゃんを四六時中お世話しないといけないというプレッシャーからも解放されますが…

うーん、無いものねだり、どっちもどっちな気がします…

 

ベビーシッターは普通に高いし、待機児童問題もある

フランスは共働きが当たり前の社会なので、生後3ヶ月~半年ぐらいから子供を預けて職場復帰する人が多いです。

この状況を成り立たせてくれている、支えているのが、ベビーシッターや施設。

私の勝手なイメージだったのですが、「子供を預けて働いたほうが、収入が増えるから職場復帰する」のだと思っていましたが…

実際、ベビーシッターや施設は普通に高いと聞きました。

その額、共働きなら片親の収入がなくなってしまうほど…

政府から補助金ももらえますが、かなりの金額をシッターさんに費やさるを得ないのが現実のようです。

 

フランスではベビーシッターはヌヌさんと呼ばれますが、そのヌヌさんの質も…あまり良くないようで。

良いヌヌさんを探すのは大変だと言われています。

実際、ヌヌさんがどんな感じなのかというと…

ほぼ外国人! アフリカ出身の女性が圧倒的です。

(中略)
というのも、普段、公園で見ていて、感じるのは、多くのヌヌさんからは「愛」というものが抜けている気がするからです。
これは外国人だからということは関係ありませんが、とても自分の子供を任せる気になれないのです。
愛がある接し方かどうかは、ママから見れば一目瞭然ですよね。お世話はしているけれど、愛しているわけではない。
仕事だから仕方なくやっているという雰囲気が前面にでているヌヌさんがとにかく多いのです。
こう言うと、フランスのヌヌさんのイメージが悪くなりそうなので、しっかりと擁護しますと、その一方で、我が子のように接し、真剣に遊んであげているヌヌさんがいるのも実情。
そういうヌヌさんに共通するのは、1人のお子さんとの契約が長く続くこと。
0歳からはじまり、今やその子は小学生というスーパーヌヌさんもいます。

(参照URL:フランスのベビーシッター事情で気づくその質とは? )

もちろん人によるのですが、人によってクオリティのムラがあるのですね…

 

また、待機児童問題もあります。

妊娠が分かった時点で応募しても、1年、2年ぐらい待たないといけない、なんてこともあるのだとか…

フランスでは生後3ヶ月から半年の間に職場復帰する人が多く、保育園に入れない場合は、上記のようなシッターさんを利用せざるを得えない状況になってしまいます。

 

子供に対して厳しい人ももちろんいる

「子供に対して優しい環境」というと、「子供が好き勝手にのびのびできる環境」だと勘違いされやすいですが…

実際、子供に対してかなり厳しい態度を取る人もいます。

例えばレストランや電車内で、子供がわめいたり、大声で叫んだりするものなら、かなり白い目を向けられます。

実際TGV(フランスの新幹線のようなもの)で子供が走り回っている様子をみて、乗客が保護者に「いい加減にしろ!」と怒っているのを見たことがあります。

 

「泣き喚くのは仕方ない」、「ギャーギャー暴れるのは仕方ない」と多くの人が理解していると思います。

しかし、そういう状況になったら「一旦外に出てくれ」と思う人も多いです。

そんな人を気遣ってか、わめく子供を一旦外に連れ出す保護者の姿を良く見ますね…

 

なので、子供に対して何もかも優しく、何でも子供が優先される社会かというと…違うと思います。




「フランスは子育てしやすい国!」とすっかり思い込んでフランスに来た私ですが、どんな国にも完璧な制度は無いんだなぁと実感します。

調べていて、子育てに重要なのは何より「お金」なのでは?とも思いました。

給付金にしろ、経済状況にしろ、どちらも良い状況であり、「お金の心配なく子育てができる」ことが最も重要なんだなぁと思いました。

 

 

ペロン
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